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整形疾患症例
成人脊柱変形
成人脊柱変形
筋肉・軟骨・骨などさまざまな老化に伴い生じる病気です。70歳以上の女性に多く生じますが、若い頃に側弯症があった患者様においては50歳ごろから生じる場合もあります。脊柱の後弯(前に曲がる)や側弯(横に曲がる)に伴う腰背部の痛み、歩行障害、下肢の痛みやしびれ、消化器症状(食欲がない、消化が悪い)、見た目の変形、膝や大腿前面の痛みなどさまざまです。また骨粗鬆症やそれに伴う椎体骨折を合併している場合が多くあります。
保存治療
運動療法(筋トレやストレッチ)やコルセット療法によって進行を遅らせます。骨粗鬆症に伴い骨の変形が進む場合には骨粗鬆症の治療を行います。下肢の痛みやしびれに対しては薬物療法が有効ですが、変形に伴う痛みは鎮痛剤の効果があまり期待できません。
手術治療
近年、術式やインプラントの開発によって手術の低侵襲化が進んでますが、一般的には大きな手術が必要になります。よってある程度の体力がある患者様が手術の対象となります。手術は変形した脊柱を矯正して固定し、全身のバランスを改善させます。一期的に手術を行う場合と二期的に行う場合があり、病態や患者様の体力などを考慮して術式を決定します。
手術侵襲と入院期間:手術時間は5〜7時間かかり、出血量も500cc以上が予測されますので、比較的大きな手術になります。入院期間は手術の方法・術後のリハビリによって異なりますが、2〜4週間程度です。
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