臨床検査科

​臨床検査科の心得

私たち臨床検査科では迅速で高品質な臨床検査データの提供を第一に考え検査データの受け手である医師と協力し医学的見地から”質の保証”を行っています。

また検査データの品質を保証するため年2回の外部精度管理に参加しています。

​行動目標

  • ​臨床検査の情報を診療側へ迅速に提供し各検査データの管理をする。
  • 検査機器と情報機器を効率的に配置し精度の高い検査を実施する。
  • チーム医療の一翼を担うため個々の協調性を高める。
  • 高い専門家としての”日々の精進”につとめる。

臨床検査について

医師の指示により採取された血液や尿、時には体液などの成分を分析し検査結果を診療側に逸早く提供し病気の原因や治療の評価を判定します。

​一般的な臨床検査項目の目的をご紹介します。

目 的 臨床検査項目
肝臓 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP
腎臓 尿素窒素(BUN)・クレアチニン
膵臓 AMY・P-AMY
心臓 CPK-MB・BNP
糖尿病 血糖・HbA1c
動脈硬化 総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール
貧血 ヘモグロビン・鉄・TIBC・葉酸・VB12
ウイルス検査 インフルエンザA・Bウイルス抗原検査・HBS抗原検査

​検査データ(基準値)について

一定の条件(健常者)の集団において95%が含まれる範囲を基準範囲と言われています。

この基準範囲は検査データを判定する際の“物差し”として多くの医療施設で使用されています。

健康な人でも範囲から外れる場合も時にはあります。

また病気になったときの検査データの変化には個人差がともないます。

検査結果の判断については担当の医師にご相談下さい。

業務内容

検体検査

  • CBC測定
  • 血液型検査
  • 不規則性抗体スクリーニング検査
  • 交差適合試験
  • 尿一般・沈渣
  • 尿素呼気試験(UBT)
  • PCR検査
  • 血液ガス など

生理検査

  • 心電図、ホルター心電図、マスターW
  • 肺機能検査
  • 超音波検査
  • 血圧脈波検査

臨床検査科の特徴

新人の方にはマニュアルを見ながら安心して業務をこなせるように基本的な業務マニュアルを整備しています。さらに、各業務にキャリアラダー(能力を段階的に評価し成長を促すシステム)を組み込んでいるので負担無く業務を覚えられる環境づくりに力を入れています。

幅広く業務に携わることで知識が身に付き、迅速に対応する力が備わります。

私達、臨床検査技師は全員が同じように業務をこなせるように日々心がけています。何か問題が発生した際には瞬時にサポートに入り、いち早く問題解決が出来るチームワークの良い職場です。

先輩からのメッセージ

男性 臨床検査技師

(1年9ヶ月目)

やりがい

常に情報共有を臨床検査科内で行っており、異常な検査結果を正しくかつ迅速に医師へ伝えています。その結果、適切な治療が施され、患者さんの検査結果や状態が好転した時にはやりがいを感じます。

今後の目標

検体検査はこれまでの基礎知識の充実に加え、肝炎ウイルス等の感染症検査やDダイマー等の凝固検査の知識を深め、臨床側へ正確な検査結果及び見解を提供しよりよい診断のサポートが出来るように日々頑張っています。

生理検査は心電図の読解能力の向上及び腹部領域の超音波検査で的確なエコー画像を撮れるように自己研鑽しているところです。

女性 臨床検査技師

(1年9ヶ月目)

やりがい

他職種連携が活発で、医師や看護師などと密に接することにより私達の意見や提案がダイレクトに臨床側へ貢献できることがやりがいに繋がっています。

また、単に検査機器と向き合うだけでは無く、患者さんとのコミュニケーションを通して感謝の言葉を頂く事もあり、さらに密に接することで患者さんの笑顔を見ることにやりがいを感じています。

今後の目標

自分の発言や行動に責任を持てる、強さの中に優しさもある臨床検査技師になりたいと考えています。そのために、セミナー参加や資格取得して基本的知識を増やし、ただ検査が出来るだけではなく深いところまで疑問を持ち日々勉強に取り組みたいと思っています。