放射線科

言葉だけでは伝えきれない『痛み』『辛さ』『もどかしさ』
患者さまの想いが伝わる『画像』を撮ることそれが私たちの使命

放射線科

放射線科では、CT、MRI、造影検査、単純撮影(レントゲン)、マンモグラフィ、ポータブル撮影、骨密度測定等の医療機器を取り扱い、病気やけが(外傷)、健康診断などの画像を撮影します。また、撮影装置、PACS装置の保守管理も担当しています。

検査を行ううえで大切にしていること

  • 必要とされたタイミングで、診断に有用な質の高い画像を迅速に提供します。
  • 常に適切な検査が安定して行えるよう、設備および環境を整備しておきます。
  • 患者さまに安心して検査を受けていただくために被曝の低減に努めます。
  • 検査を行う際には苦痛や不安をできるだけ取り除く努力をします。
  • 適切な検査を行うための情報収集に力を惜しみません。
  • 自分たちの仕事に誇りをもって取り組みます。

慣れない検査に不安を感じる方も多いと思います。我々の仕事は診療に役立つ画像を得ることですが、そのためには、患者さまが安心して検査に臨めることこそが第一歩だと考えています。検査に不安がある方は、いつでも何度でもお伝えください。患者さま目線での分かりやすい説明で対応させていただきます。

機器紹介

  • X線CT装置(80列)

    CT検査とは、X線を使って身体のさまざまな角度の断面を画像化する検査です。頭から足先まで、骨、臓器、血管など、病態に合わせた断面像を映し出すだけでなく、3D表示させ立体的に確認することもできます。検査部位や目的によって検査の時間は異なりますが、1回の撮影時間は数秒程度なので、体調不良の方や骨折した方などでも大きな負担なく詳細な画像を得ることができます。低被ばくで、診断に役立つ画像の、迅速な提供。常に意識し取り組んでいます。

  • MRI装置(1.5T)

    MRIは強力な磁石と電波を用いて、身体のさまざまな角度の断面を画像にする装置です。X線を用いないため、放射線被ばくのリスクなく検査が行えます。

    撮影時の音や検査時間など、検査に対して不安を感じている方にも安心して受けていただけるよう取り組んでいます。気になることがあれば、診療放射線技師にお気軽にお声掛けください。

  • 一般撮影装置(通称:レントゲン)

    一般撮影とは、胸部や腹部、骨などのレントゲン撮影のことです。

    体調不良やけがをしてこられた方に対し、出来るだけ苦痛や負担の少ない撮影を心がけています。

  • 乳房撮影装置(マンモグラフィ)

    乳房のX線写真のことで、マンモグラフィと呼ばれています。乳房は柔らかい組織でできているため、専用の装置を使って撮影します。圧迫板で乳房を平らに引き延ばすことにより、腫瘤や微細な石灰化などを観察しやすくします。当院では、女性の検診マンモグラフィ撮影認定技師がすべての撮影を担当しております。

  • X線TV装置

    X線を用いてリアルタイムで体の中の状態を見ることができる装置です。当院では、消化器検査に嚥下造影検査、整形分野では単純撮影、長尺、断層撮影そして骨折の整復などさまざまな検査を行っています。

  • ポータブル撮影装置

    回診用X線撮影装置です。病室や手術室などで撮影を行うことができ、撮影したその場で画像を表示することが可能です。

  • 骨密度測定装置

    腰椎と大腿骨の2ヶ所で測定できる装置です。骨密度検査は、骨を構成しているカルシウムなどの量(骨量)を測り、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると、骨粗鬆症という骨の中がスカスカな状態になり骨折しやすくなります。腰椎や大腿骨の骨折で寝たきりにならないためにも定期的な検査をおすすめします。

  • 高解像度末梢骨用定量的CT(HR-pQCT)

    抹消骨用高分解能CT。高い空間分解で海綿骨と皮質骨の微細構造評価が可能。骨折後の骨吸収〜骨形成が視覚的に評価出来る装置です。主に骨粗鬆症や関節リウマチに応用し、定量性,再現性に優れ,信頼性のある評価が可能です。

  • 外科用イメージ装置

    移動型術中透視装置。整形外科手術において、骨折部位や手術器具の位置を確認するために使用しています。

    安全な手術のために大事な装置です。

  • 撮影室の風景

    ここ以外にもたくさんのPC、ディスプレイが並んでいます。それぞれの役割を使いこなすのも私たちの仕事です。

よくあるご質問

  1. 何度もエックス線検査を受けていますが、大丈夫なのでしょうか。
  2. 子どもは放射線の感受性が高いと聞くので撮影をするのが心配です。
  3. 検査を受けた後に妊娠がわかったのですが、どうしたら良いですか。
  4. 撮影した画像が欲しいのですが。

何度もエックス線検査を受けていますが、大丈夫なのでしょうか。

医療で用いられる放射線には受けられる線量の上限がありません。それは、上限があると、病気を診断出来なかったり、適切な治療を受けられなくなるといった、患者自身にとって大きな不利益を生じる可能性があるからです。

複数の種類の検査を短期間の間に行ったり、同じ検査をくり返し行うこともありますが、医師は患者を診察し、被ばくのデメリットを考慮してもその診断に必要と判断した場合に検査を出しています。病気の診断時に用いるエックス線撮影では、受ける放射線の量がごくわずかですので、通常は心配はいりません。不安がある場合は医師からよく説明を受けて、その必要性が納得できましたら安心して検査を受けて下さい。

妊娠の可能性のある女性については、放射線を利用しない検査を第一選択とします。事前に医師にお知らせください。

子どもは放射線の感受性が高いと聞くので撮影をするのが心配です。

エックス線検査は、撮影することにより得られる情報(メリット)が、エックス線被ばくによる影響(デメリット)を大きく上回るときに利用されます。一般的な検査であれば、現在行われている程度の放射線で影響が出たというケースはありませんが、不安や不明な点などありましたら医師にお伝えください。よく説明を受けて、その必要性が納得できましたら安心して検査を受けて下さい。

当院の技師は、より安心して検査を受けていただくために、①適正量の線量を用いた撮影(診断出来る必要最小限の量)。②適切なエックス線防護(撮影体位やプロテクターの使用)。③子どもさんに恐いと感じさせない撮影(親御さんの協力もいただきながら)、を常に心がけています。

検査を受けた後に妊娠がわかったのですが、どうしたら良いですか。

本当に心配ですね。妊娠中の被ばくによる胎児への影響は、被ばく時期と被ばく量が重要になります。すべての検査において撮影の記録を残していますので、まずは落ち着いて病院にご連絡下さい。リスク計算を行い分かりやすく説明を行うなど、安心して出産が出来るよう協力させていただきます。

通常、腹部や股関節など胎児が放射線を浴びる可能性が高いエックス線検査でも、単回の検査で影響が出る程の線量を浴びることはありません。不安に思われることがありましたら、いつでも医師や診療放射線技師に納得がいくまでご相談下さい。

撮影した画像が欲しいのですが。

有償にてご提供することが出来ます。外来受付までご依頼ください。

CD-R(DVD-R)でご提供できます。費用については外来受付にお問い合わせください。複数検査を1枚のDISKに納めることが可能ですが、画像数によっては複数枚でのご提供となります。必要枚数により費用が異なりますのでご了承ください。また、画像数によって即日お渡しが困難な場合もあります、合わせてご了承下さい。

放射線科スタッフの声

「一般撮影、CT、MRI、DEXA、HR-pQCT、マンモグラフィ、X線TV装置、ポータブル、外科用イメージなど多くのモダリティに携わり、日々精進しています。」

「整形外科領域の撮影が多いですが、外科、内科などの分野にも携われます。」

「医師との連携もしっかりとしていて日々撮影の改善にみな努力しています。」

「明るく活気がある職場です。」

「技師同士互いに助け合い、休みがとりやすくて助かっています。」

「資格等の取得、セミナーの支援も有り参加しやすいです。」