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当院の取り組み

「断らない救急」

整形外科領域の輪番制当番医として24時間365日「断らない救急」を目指して、職員一丸となって広島の救急医療の一端を担っています。これからの超高齢社会に対応するため、整形外科と内科・外科医師による併診体制の整備と全身合併症の多い高齢者に対応するため、麻酔科体制の強化に取り組んでいます。

「全人的医療」

整形外科の救急医療・急性期治療を中心に、地域包括ケア、 回復期リハビリテーション、さらには緩和ケアと様々な分野の医療に取り組んでいます。

在宅復帰を目指し、地域医療へ貢献するため、病病連携・病診連携に取り組み、多職種連携を行い、全人的医療の実践を行っています。

「当院の特徴と専門性」

全身併診体制

当院の特徴としては、まずシムラ病院の生命線は外傷の救急医療であることを自覚し、近年、救急入院患者が高齢化していること、様々な基礎疾患を合併し、それぞれがかかりつけ医にかかられていることを踏まえて、整形外科医が手術に専念できるように急性期病棟入院時から介入・サポートを行いつつ、退院に向けた治療とかかりつけの先生方への診療情報の提供などにかかわらせていただく体制を整えていることにあると考えています。

外科常勤医2名に加え、2023年4月より初めての内科医として私を含め2名の常勤医と2名の非常勤大学院生が消化器内科医として勤務することとなり、更に総合的な診療体制の構築を強化しております。

シムラ病院の生命線は外傷の救急医療です。近年、救急入院患者が高齢化し、様々な基礎疾患を合併していることをふまえ、整形外科医が手術に専念できるように入院時から介入・サポートする併診体制を整えています。退院に向けた治療は勿論、かかりつけの先生方への診療情報の提供なども行い、地域医療体制の一端も担っています。

外科医2名に加え、2023年4月より初めての内科医として2名の常勤医と2名の非常勤大学院生が勤務し、更に総合的な診療体制の構築を強化しております。

手術・麻酔

シムラ病院では増え続ける手術件数に対応できるよう、手術室を3部屋に増設しました。整形外科領域においては、広島大学四肢外傷講座と連携し、一般外傷から難易度の高い外傷手術まで幅広い整形外傷手術医療を提供しています。また、低侵襲で最先端の高度診療技術を活用した脊椎手術には自信があり、人工関節・スポーツ外傷に至るまで様々な分野における質の高い手術をお約束いたします。

外科領域においては広島大学病院と連携し、呼吸器外科(肺)手術、乳腺手術、一般外科手術も行っており、多くの患者さまに喜んでいただいています。

手術に麻酔は不可欠です、麻酔管理は、手術中の患者さまの痛みをなくし適切に眠った状態にするだけでなく、血圧や脈拍、呼吸を調整して、全身状態を良好に維持する医療行為です。また、手術中だけでなく術後も痛みを和らげ、患者さまを肉体的・精神的な負担から守ります。当院では、麻酔科専門医が患者さまの全身状態を術前に評価し、最適な麻酔法を提供しています。また全身麻酔に様々な種類の区域麻酔(超音波装置を用いて神経の走行に沿って局所麻酔薬を注射する方法)を併用して、術中、術後の痛みの緩和を実施しています。術後の痛みが強い手術では、痛み止めが常に流れる装置をつけて、薬剤師や看護師とのチームで管理して早期回復を目指します。

脊椎

患者さまの高齢化に伴い、脊椎疾患に対しても集学的な治療が必要となっております。整形外科医のみで治療するのではなく、内科医や外科医、麻酔科医が患者さまの治療に協力して参加することにより、全身状態の正確な把握と管理、合併症の早期発見と早期治療、術後疼痛の少ない手術、早期リハビリテーション介入、早期退院が可能となっております。

もう一つの特徴である回復期病棟・緩和病棟との連携によって、脊柱変形に対する大きな手術を受けられた患者さまや高齢ゆえに術後回復に時間を要する患者さまに対し回復期病棟・緩和病棟において、ゆっくり・じっくりとリハビリテーションに励んでいただき、自宅退院を目指していただくという環境が整っております。

骨粗鬆症

HR-pQCT装置(高解像度の末梢骨用の定量的CT装置)

高解像度末梢骨用定量的CT(high-resolution peripheral quantitative CT:HR-pQCT)は,前腕や下腿の骨を高解像度で撮影し、骨の内部構造を三次元的に評価することができる最先端計測機器です。従来の骨密度検査(DEXA)では評価しきれなかった、「骨の質」や骨の細かい構造の変化を捉えることができ、より高度な骨粗鬆症の診断・治療効果の判定に役立ちます。HR-pQCTは研究機関や専門病院など、限られた施設でしか導入されておらず、先進的な骨の評価を受けられることが当院の強みのひとつです。大学や研究機関とも共同研究を行っています。実際に患者さんの骨の状態を詳しく評価し、テーラーメードの骨の治療を行うようにしています。

高解像度末梢骨用定量的CT

【撮影画像】

  • 手関節部
    (20代)
  • 手関節部
    (50代骨粗)
  • 足関節部
    (20代)
  • 足関節部
    (60代骨粗)

二次性骨折予防

骨折と生存率

ご高齢の患者さまは、骨粗鬆症等により軽度の転倒などでも骨折する場合があります。一度骨折すると再骨折する可能性が高まり、脆弱性骨折により健康度が悪化します。なかでも大腿骨近位部骨折や椎体骨折は、以前の健康状態に回復することは困難になります。また、骨折後の死亡率が高くなるデータが確認されています。

下の図は、大腿骨近位部骨折をすると6年の間に40%近くの患者さまが亡くなっていることを示しています。

これらの報告は、骨折による活動性の低下から嚥下機能を含む筋力低下・環境の変化による認知症の発症や増悪・せん妄が出現する可能性があることや、心不全・肺・脳血管障害・全身の感染症などにより命を脅かす合併症を起こす可能性があることを示しています。早期手術が予後にはよいと知られていることから、当院では早期に手術を行うことに積極的に取り組んでおります。

二次性骨折(骨折を繰り返すこと)
予防の重要性

脆弱性骨折は繰り返すことが多く、二次性骨折を予防することは極めて重要と考え、骨粗鬆症の治療にも力を入れています。種々の骨代謝マーカーの測定や高解像度末梢骨用定量的コンピュータ断層撮影装置(HR-pQCT)撮影も可能で、骨の微細構造を明らかにし、必要時には実際の治療に取り入れています。多職種(医師、看護師、社会福祉士、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)によるチーム医療を積極的に構築し、各職種の専門性を重視した診療を行っています。

また、退院後においても定期的に継続して健康状態を確認しております。

「健診・検診での予防医療」

健康診断は、症状が現れる前に病気や異常を早期発見することを目的としています。一般的には血液検査や尿検査、身体計測、内科診察などが含まれます。当院では、企業などの集団検診も受け付けております。

予防医療は、病気や健康問題が発生する前のリスクの軽減をしたり、防ぐことを目指す医療の分野です。健康診断を通じてリスクを把握し、その情報を基に予防医療を実践することで、より効果的に健康を維持することが可能になります。

「地域講座」

『医療のプロフェッショナルが、地域の皆様の元へ出張講座』

シムラ病院の「地域講座」とは?

当院では、地域の健康サポートへの貢献活動および正しい医療情報の提供のために、市民アカデミー事業「企業・団体等との連携講座」と共催し、院外講演活動を行っております。

講演では、一般の方々を対象に、治療方法やご家庭でできる運動など、整形外科専門医がわかりやすく解説いたします。ご本人さま、ご家族さまの大切な体のことを一緒に考えながら、学習していくことの一助になれるよう取り組んでいます。

対象団体

企業、民間教育事業者(個人事業者は除く)、大学、市民活動団体など

共催施設

公益財団法人広島市文化財団が管理運営する施設

まちづくり市民交流プラザ、公民館、青少年野外活動センター、こども村、三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンター、青少年センター

事業の内容

市民の皆さまの生涯学習に役立ち、相互のノウハウや施設・設備を利用することで学習効果の上がる活動(講義、実技、実習など)