手の外科外来

手の機能回復や痛みの軽減を目指して
患者さまの生活の質を向上させることを目的としています
手の整容と機能は日常生活を送る上で非常に重要です。見た目、感覚、運動のいずれを欠いても日常の生活動作は支障をきたしてしまいます。手の感覚や運動はつまみ動作、把持、握りなどの獲得に必要不可欠です。
手の機能に問題を生じる手疾患に対して“手外科専門医”として地域の患者さまのお役に立てるよう診療を行っています。
手の痛み、しびれ、麻痺、変形や外傷などでお困りの方がいらっしゃいましたら、一度受診してみてください。
専門医のご紹介
診察日
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 9:00~12:30 |
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午前 14:00~18:00 |
● 林 |
● 四宮 |
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主な疾患
ばね指(指の腱鞘炎)
ばね指とは、指の使い過ぎが原因で起こる指の腱鞘炎です。手の指を曲げると引っかかって伸びない、伸びにくいといった症状などがあります。手や指の使い過ぎなどによる炎症が原因で発症します。
主な症状
- 指の付け根や指自体に痛みや腫れ、熱を持った感じがある
- 指の曲げ伸ばす際に引っかかるような感覚を感じる
- 指がこわばって動かしにくい
- 指が曲がった状態で固まる
- 指を伸ばす時に痛みを伴う「カクッ」という感覚がある
治療方法
- 軽度のばね指の治療は、湿布、塗り薬、温熱療法により炎症を抑えながら、できるだけ患部を安静にしておきます。
- 症状が強く現れている場合には、靭帯性腱鞘内へのステロイドの注射を行います。
- ばね指のリハビリテーションとしてストレッチ、マッサージなどで腱の滑走を回復させるための運動を行います。
- この治療で症状が消えない場合、引っかかりが生じている部位の腱鞘を切開して、引っかかりを解消するための手術を行います。
手根管症候群
正中神経という神経が、手首の手根管で圧迫されることによりしびれや痛みが生じる病気です。中高年の女性に多く発症しています。手首を酷使する職業や、手の使い過ぎが原因となることが多いです。症状が悪化すると治療が難しくなることもあるため、できるだけ早く治療を始めることが大切です。
主な症状
- 正中神経が働く指(親指・人差し指・中指)のしびれや痛み
- 指・人差し指・中指を使う動作がしづらくなる
治療方法
軽症の場合は手首の装具固定や炎症や症状を緩和する飲み薬、手首へのステロイド剤の注射などを行い治療します。
重症の場合には手術をします。手術には次の2つの方法があります。
- 鏡視下手根管開放術:小さな穴を開け、内視鏡を挿入して行う方法
- 直視下手根管開放術:横手根靱帯の周囲にある皮膚を切り開いて行う方法
どちらの手術を行うかは患者さまのご希望に合わせて選択します。
デュピュイトラン拘縮
主な症状
手のひらに小さな硬結(こぶのようなもの)ができ、その部分がつっぱり徐々に指が伸ばしにくくなります。中高年の男性に多く、通常痛みはなく、薬指、小指に多く見られます。
治療方法
軽症で日常生活や仕事に支障がないと判断すれば経過観察となりますが、指の変形で日常生活に支障をきたすようになると、皮膚の突っ張りをとる手術(腱膜切除)を行います。手術後には、リハビリや装具の着用が必要となることがあります。
へバーデン結節
へバーデン結節とは、指の第一関節が赤く腫れたり、変形して屈曲したりする病気です。
日本人の発症率が高い病気であり、とくに40歳以上の女性に多く発症します。
主な症状
- 痛み
- 腫れ
- 水ぶくれ
- 爪の変形
- 関節部分変形
治療方法
テーピングが効果的です。腫れや熱感があれば、患部を冷やしたり、軽くマッサージを行い安静にすることで痛みを軽減することはできます。疼痛が強く関節も不安定になり、日常生活に支障がでるような場合は、関節固定術を行うことにより、指の機能は向上します。
手の問題は複雑です。患者さまの状態に最適な治療を心がけ、早期に日常生活や仕事への復帰ができるよう最大限のサポートをいたします。痛みやしびれ、違和感があるような場合、治療が必要な障害が起きているかもしれません。小さな違和感でも、まずは当院にご相談ください。
このような症状がある方は
ご相談ください
- 手や手指の痛みや腫れ
- 手指のしびれ
- 手首の痛みや腫れ