10/24 救急隊との連携会議を行いました。
第2回 救急隊連携会議
10月24日金曜日(13時〜15時) 、シムラ病院5階大会議室にて広島市救急隊と救急連携会議を開催しました。今回は昨年に引き続き第2回目で、広島市救急隊からは中消防署署長を始め救急救命士や消防局から30人を超える方々が参加してくださいました。
プログラムは三部構成とし、第一部はシムラ病院麻酔科部長で広島市消防局救急救命士養成所教授でもあります田口志麻先生が、「病院前救護から手術まで(救急隊とシムラ病院のよりよい連携のために)」と題して講演しました。病院前救護と病院搬送後医療の現状について、当院へ救急搬送された症例のうち当院で全身麻酔管理および手術施行が困難であった症例の詳細な検討も提示し、搬送前後の救急医療の実情について協議しました。

第二部は救急隊による、病院前救護の実際として、JPTECに基づいたデモンストレーションが行われました。気胸の症例をシナリオに、一隊3人で,救急確知から現場での初期評価・初期対応,救急車への移乗、病院への搬送まで、臨場感溢れるデモを披露していただきました。隊長の完全な評価と的確な指示、状態急変時の適切な再評価、また隊員の訓練された挙動に、当院参加者一同、感銘を受けました。

第三部は救急隊及び消防局の方達と当院医師・多職種で、救急搬送や応需、また双方の救急医療における現状や改善点についてディスカッションしました。質疑応答を通して相互理解が深まりました。今後の円滑な救急搬送と応需に繋がります。


救急隊は病院と異なり医療機器の乏しい現場で、問診や診察などの五感と培った知識・技術で救急医療業務を行っており尊敬の念を抱きました。また救急隊のプロフェッショナルな姿勢と仕事を垣間見ることができました。今回もシムラ病院の救急に対する在り方を見直し改善する良い機会となりました。シムラ病院はより一層救急隊・消防局と連携を深め、救急医療体制とその環境を良くしていきます。広島市消防局および救急隊の皆様には、お忙しい中、共に救急連携協議会を開催していただき感謝申し上げます。シムラ病院は今後も救急医療に邁進して参ります。
副院長 池尻 好聰